なんかいっぱい種類あるよね?
スーパーでもコープってなかったっけ??
こんな疑問にお答えします。
あわもるは現在コープデリに加入していますが、それまではぼんやりコープ・生協という名前を知っているだけで、何の組織なのかよく分かっていませんでした。
あとコープや生協って、コープデリとかコープみらい、[おうちコープ]や[パルシステム]、[生活クラブ]とか、色んなのがあって同じなのか違うのかワケわかんないですよね。
コープや生協がなんなのかどう違うのか、なるべく分かりやすくざっくり、説明していきます。
コープとは生協は同じ
「コープ」と「生協」は同じ意味です。
◆コープとはCO-OP
→Co-operative(コーペラティブ) :[Co(共に)][Operative(活動する)]
の略で、本来「協同組合」という意味を持ちます。
◆生協は「消費生活協同組合」の略で、英語だとConsumers’ co-operative。
これを略して「CO-OP」としています。
以降は「生協」で統一して、話を進めていきます。
生協は個人同士が助け合う組織
「消費」者が「生活」するために立ち上げた「協同組合」
生協には本来、お客さんという概念はありません。
一般に生活する人達が自分たちの暮らしを豊かにするために、自分たちでお金を出し合って(出資金)、自分たちで考えて助け合って、生活を向上させていく組織なんです。
生協と聞くと、食材配達や店舗販売のイメージが強いけれど、加入者(組合員)同士で教え合って知識をつけたり、ケガや病気をした時にみんなで支え合う共済、福祉介護やお葬式のサービスもあるんです。
このサービスを受ける側も組合員なので、アイディア・フィードバックを出し合って、より質の高いサービス・技術を習得することを目指しています。
生協のはじまり(ざっくり)
生協の発祥は19世紀のイギリス。(コープは世界各地にあります!)
イギリスの都市マンチェスターの郊外にロッチデールという町があり、そこの工場で働いてた人たちは、質が悪くマズい食料や質の悪い生活用品を高い値段で買わされ苦しんでました。
それがあまりにもヒドかったので、
それなら自分たちでお金を出し合って安心できる食べ物を買って、分け合って使おう!
と1844年に動きだしたのが、生協の始まりでした。
↑生協最初の店舗(現在は記念館)
日本の生協のはじまり(ざっくり)
そこから時は流れ、日本では大正時代の1920年代に賀川豊彦らが始めた組織が、今ある生協の基となっています。
当時の日本も、世に出回る食品物の質がとっても悪く、貧富・身分・男女の差が大きかったので、市民は生協の[みんなで力を合わせて生活を豊かにしていく]理念に共感し、生協と共に助け合って生活の質を上げていきました。
色々な生協がある
歴史や行ってる事はなんとなくわかった。
でもコープデリとかおうちコープとかパルシステムとか、配達をしてる生協・コープが色々あるのはどういうこと?同じ組織じゃないの?
「○◇生協」や「□△コープ」と、生協と付く組織は色々ありますが、それぞれ別の組織と考えて下さい。
ちなみに、
紛らわしいのですが、コープデリ・おうちコープは組織名ではなく、サービスの名前です。
- コープデリ/運営者:コープみらいほか
- おうちコープ/運営者:ユーコープほか
名前もサービス名も他の組織も生協・コープばっかりだから、ワケ分かんなくなってきます(´_ゝ`)
どれも同じ生協(消費生活協同組合)という形態なので「互いに協力して生活の質を上げる」という理念は同じなのですが、その先の考えがそれぞれ違うんです。
たとえば、
【多少値段は高くても食品の安全を重視】するのか、
【食の安全性も大事だけど、価格とのバランスを重視】なのか、
はたまた
【地元の農家さんを応援したいから地元食材メイン!】にしているのか。
組織によってコンセプトが様々なので、色々なコープが存在しているんですね。
ちなみに、これら宅配や店舗事業を行う地域に根差した生協を「地域生協」と呼びます。
1つの場所に複数の生協
東京には現在、6種類の生協があります。
①生活協同組合コープみらい
②なのはな生協
③パルシステム
④生活クラブ生活協同組合
⑤自然派くらぶ生協
⑥東都生協
県にもよりますが、1つの県にこれだけ生協が存在するんですね。
そして更にコープデリやパルシステム、生活クラブなどは東京だけでなく他の県でも運営されています。
ちょっと前までは法律(生協の法律がある!)で、県をまたぐ生協は作れないことになっていました。
でもそれが緩和されたことで、県をまたいで事業を行ったり他と合同で事業を行う生協が増えてきたのです。
複数の生協が合同運営
あわもるも加入しているコープデリは、下記県の生協の合同で行われています。
コープみらい | 東京都・千葉県・埼玉県 |
---|---|
コープぐんま | 群馬県 |
コープながの | 長野県 |
とちぎコープ | 栃木県 |
いばらきコープ | 茨城県 |
コープにいがた | 新潟県 |
8つの都県が連合を組んでいるので、国内で一番大きい規模となっており品揃えもサービス充実度も価格も随一です。
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おうちコープは2013年にコープかながわ(神奈川県)、コープしずおか(静岡県)、市民生協やまなし(山梨県)が合併して「ユーコープ」が出来ました。
そしてユーコープがメインで運営しているのが「おうちコープ」です。
先ほどのコープみらいも2013年、しかもどちらも3月21日設立 ..足並み揃えたのだろうか。。
宅配以外の生協
2020年現在、厚生労働省によると日本全国には898組もの生協が存在します。
食品の店舗販売や配達を行う「地域生協」だけでなく、大学や企業の生協、医療にも生協、俳優業の生協なんてのもあったりして、様々な種類の生協があるようです。
扱う商品
生協が扱う商品は各生協によって違いますが、大まかには以下のとおり。
- 他のスーパーでも売ってる市販品
- その生協だけの商品
- 地方限定の商品
- 日本生協連の出す生協共通の商品
①市販品も売ってくれていると、なんか安心感があります。
②③:限定商品は、その生協が独自で開発・商品化しているものなので安全や美味しさ等へのこだわりが強く、美味しい確率が高いです
地元の食材が売られていたら、親近感がわいたり応援したくなって、つい多めに買ってしまったりします。
④基本的には生協は別々の組織といいましたが、別々の生協でも市販品と同じように扱っている商品があります。
それは日本生活協同組合連合会(略して「日本生協連」)の商品。
日本の生協は日本生協連に加入することになっていて、提供するしないはその生協次第ですが、様々な生協でこの日本生協連ブランドを見ることができます。
抜きんでた美味しさはないかもだけど(失礼)、長年研究して組合員の声を聞いて改良され続けてきた商品なのでコスパも良く美味しいものが多いです。
まとめ:分かり辛いけど自分に合った生協が見つかると幸せ
生協・コープの違いをお話ししました。
- 生協とコープは同じ意味
- 生協は会社ではない
- 「○○コープ」や「△△生協」は別の組織
- 生協によってコンセプトが違う
自分自身コープデリに加入するまではコープも生協も違いが分からなくて、調べてもやっぱり分かりにくくグッタリでしたが、大切なのは数に惑わされず
自分が[値段、美味しさ、安全]など、何を重視してるかを考える
ことだと思います。
そこから、
現在住んでいる場所だとどの生協に入れるのか知るとか絞っていけば、おのずと自分にあった生協・宅配会社が見つかるでしょう。
あなたにとってピッタリの生協が見つかりますように。
そんな話でしたっ
ちゃおー